この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花の香りに酔う如く
第5章 クチナシの誘惑①〜沙羅
「もう少しだけ、
一緒に居ても良いかな?」と言われて、
小さく頷くと、
お兄様はそっと部屋の中に入った。


考えたら引っ越しの時に、
カーテンを取り付けてくれた時以来、
今回、体調悪かった時まで、
私の部屋に入ったことはなかった。


「横になると良いよ。
まだ、身体が本調子じゃないんだから」と言ってくれる。

ベッドに横たわると、
その横に座って、
髪を優しく撫でてくれる。


「沙羅ちゃんのファーストキス、
ありがとう。
凄く嬉しかったよ?」と言われて、
紅くなってしまって目を閉じた。


「本当は、
お兄様じゃなくて、
名前で呼ばれたいな。
なんかさ。
兄妹でキスしたみたいで、
ちょっと背徳感に襲われるんだよね?」と笑うので、

「じゃあ、『律さん』って呼びます?
なんか、難しいです」と言うと、
更に笑われてしまう。



「もっとキスしたくなるけど、
沙羅ちゃんのこと、大切にしたいから、
今日はおしまい。
凄く幸せな気持ちだよ?
沙羅ちゃん、ありがとう」
と言うと、
額にそっとキスをしてくれて、
頬を撫でてくれる。



「初めてのキスの記念に、
明日、プレゼント、買いに行きたいな」

「えっ?」

「体調、悪かったら、
良くなってからでも良いけど。
記念日だから、日付、入れて貰えるようなヤツ」

「楽焼のお茶碗とか?」

「えっ?」

「日付も名前も入れられますよ?」


お兄様はクスクス笑って、
「割れ物は嫌だな」と言った。





記念日って…。
お兄様は私より、
ロマンチストなのね?


あ、これからは、律さんって呼ばないとね?
/235ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ