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貴方を諦めます
第2章 彼はたまに甘えてくる
カーテンから漏れる朝の日差しで目が覚めた。



「起きた?」

「りょ…ぅちゃん…」

「もう少し寝る?今日休講だって」

「うーん……」

「香織、朝弱いよね」


そう。


低血圧のせいか、なかなか起きれない。


休みの日なんてずっと布団の中でぬくぬくしてるから時間の無駄をしてる。


「涼ちゃん…」

「ん?」

「ギューして…」

「いいよ」


まだ寝惚けてる私はいつもなら言わない様なことも簡単に言えてしまう。


同じシャンプーを使ったはずなのに涼ちゃんの方が甘い匂いがする気がする。


ずっと一緒にいたい。


他の女の人のところに行ってほしくない。



でも涼ちゃんは私の事なんてなんとも思ってないんだろうな…
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