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寝取られ孕まされた愛妻
第2章 会社の部下
「ちょっと、木村さん・・そんな臭い台詞は本命の女性に向かって言うべきよ!」
 
麻美はおかしそうに笑うのだった。

「ええ、だから今言ったんです!」

木村は動じる事なく、麻美を見詰めている。

「プッ・・歳上をからかわないでよ。こんなアラフォーなんか、眼中にないくせに・・」

麻美も言いたい事を言っていた。  

前にも何度も会っているし、私の部下だからと気安さと親しみを感じているのだろう。

「奥さん、ここには僕と奥さんしかいませんから、正直に言いますけど・・実は奥さんは僕の本命なんです!」

木村が口調を強めて告白した。

「え・・?え・・?な、何・・?私の耳、おかしくなったみたい」

麻美は決して戸呆けている訳ではなかった。

「僕・・実は歳上の女性が好きなんです。若い子は波長が合わないというか、子ども過ぎて・・」

「で、でも・・そんな事を言われても・・私は結婚してるし・・」

麻美は俯きながらボソボソと答えた。

「いいんです。奥さんは課長の奥さんですから・・」

木村はそう言いながら、じっと麻美を見詰めていた。

「ちょっと・・冗談はやめてね」

麻美の顔から明るさが消えていた。

「いくら何でも・・課長と別れて僕と一緒になって下さいとは言いませんよ。そんな事になったら、僕が課長に殺されちゃいますから・・」

木村は笑った。

「私・・そろそろ・・」

麻美は手にしていたカップを置いて、腰を上げようとした。

「奥さんと2人きりになるなんて、滅多にない事なんですから・・もう少しお話しませんか?」

木村は慌てて止めるでもなく、穏やかな口調で話しかけた。

麻美は一瞬、迷ったようだったが、しばし考えて腰を下ろしたのだった。

「ありがとうございます。本音をいえば、奥さんを帰したくないんですよ」

木村の台詞を聞いて、麻美はハッとしたようだった。

「き、木村さん・・どうしたんですか?今日の木村さんはいつもと違うわよ」

「そうですよ!今日の僕はいつもの僕とは違います!」

力強い口調でそう言った木村はソファから立ち上がり、麻美の隣に移動したのだった。

麻美は驚いたように木村を見たが、すぐに視線を反らした。

「この方がより意思の疎通が出来ますから・・」

木村は人懐っこい笑みを浮かべるのだった。

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