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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜
第3章 性教育
 少女は興奮が隠せなかった。顔が紅潮してくるのが自分でも分かった。武司が部屋を少し暗くしてくれたことが、ありがたかった。あるいは、予めこうなることを想定して、部屋の明るさを調整したのかもしれないと、茉由は思った。


「あなた、来て」

 甘えるような理恵の声に応えるように、武司は片手で彼女を抱き寄せて口付けた。

 もう片方の手は胸の膨らみを鷲掴みにし、揉みしだく。

「――あん」

 妻の口元から声が漏れる。夫はすかさず、開いた口から舌を滑り込ませ、彼女の歯を、彼女の舌を、彼女の口腔内全てを舐め回した。妻も反応するように、彼の舌を吸い上げる。舌同士を絡ませる。

 ――チュ、チュブッ

 夫婦が互いの口を吸い合うたびに、二人の口元がリップ音を奏でる。大人の、ディープ・キスだ。

 茉由が少女マンガで見たことのあるキスシーンは、口唇を重ね合わせるだけのものだった。それだけのイメージしか持っていなかった十三歳の少女にとっては、衝撃が大きかった。

 武司は口を理恵の首すじに移動させ、丹念に愛撫する。筋肉の筋に沿って舌を這わせ、時に吸い上げた。続けざまに口を彼女の耳までやる。耳たぶを甘噛みし、舌を穴に差し込み、耳介(じかい)を舐め上げた。

「ああん、ダメそこ。そこ弱いの……」

 理恵の善がりが高まる。

 手による愛撫もそれに合わせ、背中に回してホックを外す。ブラジャーを脱がせると、カップから形のよい乳房が溢れた。武司は膨らみを掌で包み込んで揉み上げる。ヒンヤリと、吸い付くような感触が彼の掌に広がった。

「ん、んあ。はあ、はあ」

 喘ぎを上げ、歓喜に歪む理恵の顔。

(ママのこんな顔、初めて見た)

 ベッドの二人に見入る茉由。自然と片手が自分の胸元の膨らみに触れていた。無意識のうちに自分の指も武司の指の動きに合わせて蠢(うごめ)いていく。

(わたしも武司さんに触れられたい……おっぱい揉んで欲しい)

 少女は身悶える自分が抑えられずにいた。

 ふと我に返り、茉由はベッドに目を戻した。

 武司は理恵を横たえ、覆いかぶさると顔を彼女の胸元に重ねた。豊かな乳房の谷間に顔を埋め、大きく息を吸い込む。微かに汗の混じった体臭が、彼の鼻孔に広がった。
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