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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜
第2章 憧れの家族
 武司は自分が理恵より年下のせいか、彼女への名前の呼び方と話し方をなかなか改められずにいた。

「――うーん、それも時間を掛けて徐々に、ってことでいいですか?」

 はにかんだように、彼は答えると、

「それじゃあ、宿題ね」

 理恵はそう言いながら、食卓を回って武司の隣に座る。

「……ねえ、出勤まではまだだいぶ時間があるでしょ?」

 武司の耳元で囁くように続ける理恵。

「はあ、かなり余裕はありますけど」

 時間はまだ朝の八時前。武司が出勤で家を出るまではまだ一時間近くある。共働きの理恵も同様、彼女も家を出るにはまだだいぶ時間があった。

 武司は茉由とのコミュニケーションの時間をなるべく多く取るため、彼女の登校時間に合わせて朝食を摂るように早起きしていた。まだ服も着替えておらず、寝巻き用のスウェット上下のままだ。

「ねえ……しよ?」

 理恵の手が、そっと武司の股間に伸びる。彼の分身はすでに屹立(きつりつ)していた。

「いいんですか? こんな朝から」

 言いながら、武司は理恵の細い肩を抱き寄せる。

「だって、夜は出来ないでしょ?」

 茉由が家にいる時間は、自宅での夫婦の夜の営みはしづらい。

 結婚して同居するようになっても、二人は時おりラブホテルで互いを求めていた。

「ん……」

 どちらからともなく、二人は唇を重ね、貪るように吸い合う。

 武司の手が、部屋着とエプロン越しに理恵の胸を鷲掴みにし、柔らかな膨らみを激しく揉みしだく。彼女の口から、堪らずに喘ぎが溢れた。

 もう片方の手でスカートをたくし上げ、太腿から尻、腰を指先でなぞり、刺激する。やがてほんのりと汗ばむ理恵。生ぬるく、そして甘ったるい彼女の体臭が漂い、武司の鼻孔を突いた。

 愛撫に身悶えながら、理恵は両手を武司の背中に回し、彼のスウェットの裾を掴んで持ち上げる。下に着たTシャツごと捲りあげて脱がすと、筋肉質の上半身が露わになった。

 武司も理恵のエプロンと部屋着のロングTシャツを脱がす。飾り気のない、ベージュのブラジャーが現れた。

 二人は唇を合わせながら手早く下の着衣も脱ぎ捨てる。お互い下着のみの姿となった。抱き合いながら、食卓の椅子からリビングに移動する。
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