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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第5章 【溺れる覚悟はありますか…】





ぐったりして動けないでしょ。
痙攣収まんないね。
ベッドに丸まって震えてる。
あんなに大きかった肉棒もフニャチンで萎んでるね。
聞きたかった言葉も聞けたわ。
あなたの口から浮気を許して頂けるなんて。




そっと肩に触れるだけでもビクンと反応してる。
「またお仕置きしてくださいね?」と耳元で囁くのです。
愛してます…………亨さん。
あなたは唯一無二の存在です。














「判った気がします、どうやったってあなたは手に入らない、それを植え付けるのが上手いんだ、だから男は手に入れたくて躍起になる………まんまと転がされる」




3度目の射精を終えて隣人の中岸さんはベッドに座り、背を向けて言った。




「お互い悪人だもの………これ以上望めば罰が当たるわ」




「構わない、と言ったら?」




まるで彫刻のような肉付き。
素敵な身体ね。
そっと肩まで寄り添う私に視線は逸らさぬまま。




「もう虐げてくれないの…?この身体を縛り付けて、あなたの思うがまま……じゃないと約束が違う、奥さんより本気にならないで…?2番目3番目で良い、あなたの性欲だけに応える私で居たいの」




肩から背中にかけて頭を預ける。
既婚者からすればこれ以上ないくらい都合の良い女だと思うのだけれど。




「私は惑わされませんよ、条件は1つだけだったでしょう?どんな時でもあなたを奴隷として扱うこと………でも心までは奪うなと言われていない、良いですか?2番目に堕としても」




あくまで2番目と強調するあたりはさすがに賢い人ね。
好きよ、頭の回転が早い人は。
クスッと笑って負けたフリをする。




「私が生涯添い遂げる人は亨さんだけなの、あなたの入る隙きはないわ、それでも足掻いてみたいなら足掻いてみせて?見ててあげる……ちゃんと最後まで」




「私も、面倒な離婚は避けたいです、でも……あなたを失うくらいならそのリスクを取ってしまいそいになる……今はそのギリギリのところを行き来してます」




「そんな時は嫌でも現実を見るの……と言いたいところだけど、奥さん忘れて雄の目をしたあなたに抱かれたい欲望が時々勝ってしまいそうになるわ、私もギリギリね」




言い終えると同時に唇を塞がれた。








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