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寝取られ妻
第4章 再び
「祐介のセックスで満足してるのか・・?あいつの事だから、どうせ三擦り半なんだろ・・?」
 
矢野が呆れたように笑うのだ。

「そんなの・・どうだっていいじゃない・・!私は祐介を愛しているの・・」 

久美子は言い切った。

「本当か・・?俺の事はどうなんだ・・?」

矢野が久美子の顔を覗き込んで来た。

「あなたの事は・・昔、好きだったけど・・」

「俺と同じだ!俺も高校生の時は久美子が好きだった」

矢野が真面目な顔で告白する。

「だから、遅いのよ!せめて・・せめて・・2年前の同級会にあなたが来ていたら・・」

久美子はそこまで言って口ごもった。

「確かに2年前の同級会には行けなかった。もし、2年前に俺と会っていたら、俺を選んでいたと言うのか?」

「わからないけど・・その可能性はあったわ・・」

久美子は顔を背けながら白状した。

「ちぇっ、そうか!俺は久美子を祐介に横取りされたって訳か・・」

矢野はおかしそうに笑った。

「そんな言い方・・しないで・・」

久美子は矢野に目を向けながら言った。

「ところで・・俺とのセックスどうだった?」

矢野がストレートに聞いてきた。

「どうって・・そんな話はいいから・・」

久美子は軽く手を振った。

「久美子、結構、悦んでたじゃないか?何回もイッてたしな・・。多分、あの時が人生初イキだろ・・?」

ズバリと言い当てられて久美子は返す言葉がなかった。

「あんなヘタレと一生付き合っていくのか?セックスしてもイカせてもらえないんだぜ!」

矢野がクックッとイヤらしい笑いを浮かべた。

「そ、そんな事・・あなたには関係ないじゃない!」

久美子は険しい顔で矢野を睨んだ。

「関係・・?大アリだぜ。久美子も俺と会わなければ、一生あのヘタレしか知らずに過ごしたかも知れない。けど、一度でも俺に抱かれて本物の女の悦びを知ってしまった今のおまえは・・正直なところどうなんだ?」

「セックスだけが・・愛情表現じゃないでしょ・・」

久美子は矢野の目を見ずに答えた。

「そうか?でも、世の中には性の不一致という理由で離婚する夫婦がたーくさんいるんだぜ!」

矢野が博識を披露する。

「でも、私は・・」

久美子が何か言おうとした時、矢野が久美子を抱き寄せたのだった。

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