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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第2章 オフィスメイド 神崎 愛実(めぐみ)

 伊集院は、 「そろそろ上がろうか。」 と言って立ち上がったが、洗面所で、浴衣の入った長竹籠を見止めると、 「夕食前にでも、女将に着付けてもらおうと思っていたんだけど。大丈夫かな。」 と尋ねた。愛実は、 「お気遣い有り難うございます。先輩がね、そういうことがあるかもって、一人着付けも特訓してくれたんです。一番簡単なリボン結びだけですけど。・・・先輩の予想、ビンゴだったあ。」 と、おどけて両腕を前に伸ばし、Vサインをして笑った。豊かな胸が揺れた。

 それを見た伊集院は、大笑いしながら、 「じゃあ、頑張ってごらん。」 と言い置いて、浴衣を肩に引っ掛けただけで広縁の方に歩いていった。愛実は、化粧を直してから、少し苦労しながらも浴衣を着付け、広縁のソファーに座る伊集院の前に立った。そして、袖を広げて体を一回りさせた。髪は上げたままで、きれいな<うなじ>が際立った。伊集院は 「愛実ちゃんには浴衣が似合うと思ってね、用意したんだよ。かわいいねえ。」 と言って、満面に笑みを浮かべた。

 伊集院は、続けて、 「床の間の脇にある木戸の向こうが、台所だから。冷蔵庫から何か冷たいものを取っておいで。僕は、缶ビールを一本お願いするよ。」 と言った。愛実は、台所に入ると、配膳台の上にあった後藤塗りの丸盆が目に付いたので、それに缶ビールと、ジンジャエール、そして食器棚から出したグラスを載せて広縁まで戻った。そして、お盆をサイドテーブルに置くと、その脇に正座し、二人でグラスを口にした。低い本棚の上にある古いラジカセから、小さな音でジャズボーカルが流れていた。
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