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繋がり
第2章 兄と妹
藍side
「ただいまー」
全ての授業を終えて、私は帰宅した
「お帰りなさい。蒼は?」
「んー?わかんない」
「あら、一緒じゃないの?」
「一緒なわけないでしょ」
私はそう返事をして2階に上がる
「そう?」
お母さんは首をかしげた
部屋に入り、制服を脱ぐ
部屋着に着替えてベッドに横たわる
「一緒に帰るわけないじゃん……」
そう呟くと同時に玄関の開く音がする
「ただいま」
そんな蒼の声が聞こえた
「帰ってきた……」
すぐに2階に上がる足音が聞こえ隣の部屋に入る音がする
こんなことでさえ、騒ぐ胸が嫌になる
蒼と話したいし
一緒に帰ったりだってしたいけど
そんなことしたら
自分の気持ちが絶対押さえられなくなる
蒼との関係を壊したくないから

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