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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編



ハッと目が覚めた。室内の明かりは付けっぱなしで、ベッドに入る事なくカーペットの上で爆睡してしまったようだ。

現在時刻は深夜1時。メールを確認したが、彼からのメールは来ていない。

まだ飲んでいるのだろうか?
それとも何処かホテルに泊まってくるのだろうか?


「メールぐらい寄越してくれたっていいのに。」


既読の付くLINEと違って読んだのかどうか不明な事もあり、思わず私の口から不満が漏れる。

そんな考えを打ち消すように左右に首を振ると、疲れた身体を横たえるようにベッドへと向かおうとした。



ドサ!ガタガタガタ!!
ドドドドドドドドド!!



一階から凄まじい物音と足音が聞こえた。何事かと思い、私は寝室を出て階段を駆け下り、1階リビングへと向かった。


「電気電気...ん、これか?」


黎一さんの声ではない、知らない男の声が暗闇から聞こえたと思った瞬間、リビングに明かりが灯った。


刹那、不審な男が居る状況に悲鳴を上げそうになったが、謎の男に寄りかかっている黎一さんの姿が視界に入ってきた瞬間、アレ...と思考が彷徨う。


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