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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第19章 単身赴任
「私のことはいいけど…あなたこそ、お風呂は?…疲れてるんだろうし、ゆっくり浸かってからでもいいのよ…」

孝一はネクタイを緩めると

「いや、話を先にしようか…」

夫の態度に花怜の不安は増していった。

【1ヶ月とかになるのかな…】

孝一はリビングではなくダイニングの椅子に腰を下ろした。
花怜はお茶を用意すると向かいに座る。
夫がひと口お茶を飲むと切り出してきた。

「花怜…商談は上手くいったんだ…」

それにしては嬉しそうじゃない。
やはり、出張は長くなるんだと思い覚悟を持って夫の言葉に耳を傾けていく。

「よかったわね…おめでとうございます…」

「ありがとう…それでな…出かける前に言ってただろ…先方に行って指導とかあるって…」

「うん…わかってる…それでどのくらいになりそうなの…」

花怜は覚悟をしたつもりでもやはり緊張して夫の返答を待った。

「年内は先方に行くことになる…。ここからの通勤は無理だ…」

花怜は1ヶ月は覚悟をしていた。
夫の言葉にすぐにピンと来なかった。

【年内?…えっと今6月だから……】

「それって半年近くってこと?…その間、ずっとってこと?…」

【あれ?…半年って出張って言うんだっけ……】

「あぁ…ずっとだ…。出張じゃなく、短期の出向になる…」

「短期のって…ぜんぜん短くないよ…それ……」

「そうだな…単身用の寮を用意してもらえるんだ…。だから、短期の単身赴任ってやつになるかな…」

花怜は呆気にとられた表情を隠すように俯き、肩を震わせていく。

「だから…ぜんぜん短期じゃないじゃない…」

「そうだな…長期の出張かな…」

孝一は妻が怒っていることを察すると言葉を濁すように言った。

「出張って言うの?…半年間って……」

「いや、だから…出向だって…」

「あなた…商談がまとまればこうなるって知ってたの?…」

実際、可能性はあったが本決まりになったのは部長と報告がてら酒を飲んだ席でのことだった。
可能性の段階で妻に言っても機嫌が悪くなるだけと思い、出張前にも言わなかったのが本当のところだった。

「知ってたわけじゃ…出張か出向になるかは本当に今日決まったんだから…」

花怜はその言葉に苛立ちを通り越してしまった。
それでもなんとか感情を抑えながら…

「いつからなの?…」

「10日後には向こうに行くよ…」
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