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第25章 3人プレイ

「いぇ、ただ私達も帰ってきたばかりでデリバリーのものしかなくて……」

花怜はとても歓迎できる気分ではなかった。
肌に張りつくようなTシャツはUネックで屈めば胸の谷間が覗けてしまう。
ストレッチ素材のタイトミニは太腿を大胆に露にしている。
前開きの薄手のベストを着ているとはいえ下着は本来隠すべき箇所を隠さない卑猥なデザインなのだ。

黒木は戸惑う花怜に遠慮がちに声をかける。

「やっぱりご迷惑ですよね……」

「何言ってるんですか…黒木さんもコンビニかなんかで済ますつもりだったんでしょ…寿司もとってありますからね…食事は賑やかな方が楽しいってもんですよ…。なぁ、花怜…」

花怜は義父の言葉にこれ以上は追い返したいと思われかねないと来客用のスリッパを差し出した。

「すみません…お義父さん、言い出すと聞かなくて…黒木さんがご迷惑でなければお上がりください……」

「迷惑だなんて…ありがとうございます…」

花怜はお酒がいっぱいの買い物袋を受けとるとリビングへと案内していく。

「花怜…リビングでいいだろ…ダイニングはまだ掃除が終わってないからな…」

「そ、そうですね……」

【さっきまでそこで何をしてたの思ってるの……】

「じゃあ、お皿出しますのでお待ちいただけますか…」

花怜はお皿やグラスをローテーブルに用意していく。
ピザはサラダセットにしていて良かったと思いながら、ロングソファに私と義父…対面の一人掛けのソファに黒木が座るように配置していった。

「さあ、乾杯しようじゃないか…花怜も座りなさい…」

「私はサラダをお皿に盛り直すので先に始めててください……」

「じゃあ、黒木さん、お近づきの印に乾杯…」

「こちらこそ、よろしくお願いします…」

キッチンに花怜がいる間に二人は示し合わせたような笑みを浮かべグラスを掲げると喉を鳴らしてビールを煽っていった。

花怜が遅れてサラダをテーブルに置き、義父の隣に腰を下ろした。
浅く座らないとお尻が沈んでスカートの中が見えてしまう。
しっかりと膝を閉じなきゃと気をつけていた。

「奥さん…ありがとうございます…。さぁ、奥さんもどうぞ…」

対面の黒木がビールを差し出してくると断るわけにもいかずグラスを差し出した。

「ありがとうございます…じゃあ、少しだけ……」

三人は改めてグラスを傾けた。