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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第30章 密会 ~本章~
冷たくなった人差し指がすぐに蜜壺にうねるように締めつけられる。
その卑猥な感触と瞬く間に熱くなる感覚を感じ取り、黒木は堪らなく興奮していく。

「…はぁっ……はぁっ……もう……許してっ……身体がおかしくなっちゃうっ……」

ガクンと落ちると、花怜のお尻がテーブルに溜まった水溜まりを跳ねさせた。

「あぁ…俺ももう我慢できそうにないな…。奥さん…残りの時間は存分にセックスしまくるぞ…」

【残りの時間…ずっとセックス……今何時なの……あとどれくらい時間は残ってるの…】

黒木に腕を掴まれ起こされていく。
動くだけでやはりお尻は冷たかった。

「…はぁ……黒木さん…今何時?……ほんとにまだ時間はあるの?……」

「大丈夫だ…奥さんはこのまま帰れるのか?…最後にこいつを嵌めて欲しくないのか?…」

黒木は花怜の掴んだ手を肉棒へと導いていく。

「…ぁぁ……嬉しいっ……ずっと硬くしてるの……ううん…まだ帰りたくない……私も黒木さんとしたいのっ……」

触れる肉棒を躊躇いなく扱きながら…見つめ合い…唇を重ねていった。

「じゃあ…行こうか…ベッドで思いきり嵌めてやるよ…」

【…ベッドって寝室?……】

花怜も黒木を求めて止まない。
でもベッドというより、夫婦の寝室での行為はさすがに怖かった。
女は…妻は夫のように鈍感ではない。
ベッドを汚せば痕跡に間違いなく気づかれてしまうだろう。
花怜は戸惑いをそのまま表情に出していた。

「心配するな…言っただろ…うちはレスなんだって……寝室は別々なんだ…」

【だから黒木さんはここを選んだの……】

花怜は黒木の言葉に頷くと手を掴まれたまま立ち上がった。
指を絡めるように繋ぎ直してベッドのある部屋へと向かっていく。

「黒木さん…スマホだけ持っていかせて…あんまり鳴らされると出ないわけにはいかないから……」

「そうだな…電話をかけてくるのは旦那だけとは限らないからな…」

黒木の言葉に義父のことを思い出してハッとした。

【お義父さん…何してるんだろ……お願いだから連絡してこないで……もう少しこのままいさせて……】

花怜が義父を裏切り黒木と一緒にいる時間…妹の涼華が義父のもとを訪ねているなどと思ってもいなかった。

花怜は黒木と手を繋いだまま、バッグからスマホを取り出した。
誰からの着信もメッセージもなく、ほっと胸を撫で下ろした。
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