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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第30章 密会 ~本章~
カレーを食べながらビールを飲む。
流しているテレビも頭に入ってこない。
おかずにしようと持ち帰ったDVDももう見る気が失せていた。

孝一は隣が気になって仕方がなかった。
食器を流しで水につけると、いても立ってもいられずグラスを手に壁に押しつけてみる。
何も聞こえてこなかった。

【もう女は帰ったのか…それとも場所を変えたのか…】

悶々としながら一人の時間を過ごしていた。
シャワーを浴びて…また壁に耳を押しつける。
やはり何も聞こえない。
黒木の書斎兼寝室はこちらのどの部屋とも面していなかった。

「はぁ…なんか時間を無駄にしたな…」

そんな独り言を呟きながらスマホゲームをしていた。
課金すればお気に入りの女性キャラを脱がすこともできるのだがそこまでのめり込んでいるわけではない。
いつものルーティンを繰り返すようにタップして経験値を上げていた。

【花怜…もう電車に乗ったのかな…】

ゲームをしてる最中も着信もLINEもない。

「んっんん…先に寝るか…」

ソファで伸びをすると、手にしたスマホが震えた。


花怜はしっかりと蜜壺に肉棒を咥え込んだまま呼び出し音に耳を傾けていた。
黒木はお願いした通りじっとして見つめてくる。

【あぁ…感じる…じっとしているから…私の中でぴくぴくしてるのも…とくとくって先っぽから溢れさせてるのも…】

花怜も応えるように…きゅっと締めつけていく。

不意に電話が繋がった。

「花怜…もう駅に着いたのか?…タクシーで帰るんだぞ…もう遅いんだから…」

夫の声を聞いてまた、ぎゅっと締めつけた。

「…っん…あなた…あの…ごめんなさい……」

黒木は動いていない。
それでも私の声に電話が繋がったと知るとびくびくっと震わせてくる。

【あぁ…震えてる…動きたいんでしょ?…我慢して……】

「どうした?…何かあったのか?…」

孝一が心配するように声をかけてくる。

「…久しぶりで…みんな…盛り上がっちゃって……」

【あぁ…ちゃんとしゃべらなきゃ……声が震えちゃう……】

「だから?…」

「…だから…終電…乗り過ごしたのっ…んっ……だからね…友達の家に泊まることになって……ごめんなさいっ……」

間が空いた…。

【疑ってる?…私…何か変なこと言った?……】

「珍しいな…花怜が時間を忘れるなんて…」

たらたらと愛液が溢れていた。
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