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第1章 出会い

「アイリ、この子はこのお屋敷の子だよ。要くん。アイリの2つ上のお兄ちゃんね」


その子の名は
北大路要(きたおおじかなめ)
小学4年生。
お金持ちの子だけあって、気品のある装いで、気も強い。キリッとした目は聡明さを感じさせる。



「お兄ちゃん？」



「お兄ちゃん何かじゃない！！住み込みの使用人が！！」



要の後ろのドアが開き、その後ろから大きな…貫禄のある男の人が出て来た。



「美沙じゃ…美沙さんいらっしゃい」