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第1章 VS伽椰子

東京のどっかに呪いの家があった。

入った者は問答無用で呪殺されてしまうのだ。

そこに1人の男が馳せ参じる。

「ここがその呪いの家か……なるほどビシバシ感じるぜ、呪力をな」

鬼塚荘司。

凌辱霊媒師というイカれた職人である。

躊躇することなく入り口の扉を開くと中に入る。

「呪力は2階から感じる……」

情強メンタルで2階に上がり、上りきったすぐ前にある部屋に入る。

異様な空気が漂う。

ふと掛け布団とか置くあの物置の襖が開いていることに気付く。

刹那、屋根裏から物音が聞こえた。

体を引き摺るような音。

それと同時に耳を塞ぎたくなるような奇怪な声が轟く。

「アァアア……ア……」

どしゃりと落ちたような音。

襖がごとごとと開いていき"それ"が現れる。