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羊にご用心!?
第5章 ~甘い永遠~
ジッと見つめ合い、アルは顔を寄せてくる。
リリムは自然と瞳を閉じた。
綿毛のような優しい口づけ……
「お嬢様は、あと何回キスをしたら目が覚めるのでしょうか?」
「……意味がわからないんだけど」
「姫は王子の口づけで目覚めるのは定番ですよ」
それは、御伽の国の話でしょ……
リリムはフッと笑った。
「私は目覚めたくない……王子なんか待っていないんだから」
「……では、目覚めるまでキスを致しましょ。鈍いお嬢様…………」
アルはやっぱり意味のわからない事を言う。
不思議な魅力をもったアルの謎はまだわかりそうにもない。
夢が覚めるまで…………
その時まで、あなたは私の執事────
~fin~