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ラブカルチャースクール
第20章 Lesson 『タブー』
まさか…この街でラブカル担当講師に二人も出会うなんて……いや、セイジとハヤトは、元々知り合いだったんじゃ…。

唯一、セイジの元カノを知っている存在。

何か意味があるのかも…。

「実家…が近いの…だからよ!ハヤトは、何で?」

私の言葉に、怪訝そうな顔をして

「実家……本当に?セイジと何か関わってない?」

ギックゥ~…と、思ったが、元カノの事はハヤトが言わなきゃ知らなかったし、セイ
ジとだって…たまたまだもの!

「無いわよ!なら実家教えようか!」

「いいよ…島流しにあいたくね~もん。」

「へっ…。」

『島流し』…それって。

固まってる私に

「まぁ…お茶くらいならいっか…琴海、来な!」

「えっ!な、なに?」

「お茶奢ってやるよ!行き付けのバーがあるからさ。」

「お茶っ!バー?」

状況が把握出来てない私を無視して、ハヤトはスタスタ歩いて行く。

「ま、待って~!」

一昨日といい、私の取り巻く環境が凄い勢いで、変動し始めている。

ハヤトは普通に歩いている様だが、私は小走り状態で付いて行く。

実家から反対口の駅から10分程歩いた、裏路地にハヤトの目的のバーがあった。

正直、地元でもこんな所は知らなかった。

「知ってる?」

「ううん…知らない。」

当惑している私をニヤリと笑い

「まっ、琴海はこうゆう所には、来ないか…ん…でも、ラブカルには来たよな?」

「なっ!それとこれとは…あっ、ちょっと!」

ハヤトは話を無視して、お店の中に入って行ってしまった。

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