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ラブカルチャースクール
第3章 LOVE Lesson 1
「では、また次回レッスンで、お待ち申し上げます。」

ヤナセさんは、エレベーターのドアが閉まるまで、最敬礼で見送ってくれた。

会員証と会費の受取書を眺め、もう引き返せないと自分に言い聞かせる。

右手には…セイジが買って来てくれたケーキを持って、私は家に帰って行った。




「ただいま。」

洗い物をしていると、旦那が帰って来た。

「お帰りなさい。先にお風呂に入る?」

「あぁ…ん、ケーキ?」

テーブルに多分、旦那の分も用意されたケーキを置いておいたが

「これ、美味しいのよ…食べる?」

「要らないよ、君が食べなさい。」

そう一言残して、着替えに階段を上がって行った。

「ふふ…予想通りね…。」

ちょっと、落ち込みながら載ってるさくらんぼを口に含み…舌の上で転がす。

クチュ…クチュクチュ…。

目を閉じると、セイジの絡めた舌と、甘い唇が蘇ってくる。

それだけで、胸の先と下腹部がジンジンと感じてきてしまう…。

「はぁ…次のレッスンは…どうなるのかな…。」

旦那のつれない態度をカルチャースクールへの楽しみが、心を軽くしてくれた。

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