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第1章 兄～初恋～

もちろん、友達にも言える訳がない

（つか、やるのやらないの言うなよ…）

嫌がおうにも想像が走る
童貞の俺に詳しく鮮明な動画が思い浮かぶ訳じゃないが
姉の風呂上がりが頭全体に広がって揺れる

「誰でも良いだろ」

そんな妄想を振り払いながら口に出した
本当はいないって言えば突っ込まれずに済んだのに失敗した…

「マコ…もしかして…既に彼女いたりする？」

彼女だったらどんなに幸せだろう…

「いねーし、告白する勇気もありませーん」