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第1章 兄～初恋～

玉ねぎに火が通る良い香を姉を抱き締めながら感じていた

「ちょっ、誠？」

きっと姉は俺が学校でなんかあったのだろうかなどと言う的外れな考えを巡らせているのだろう…

「どうしたの？」

大学生の彼女の身体は服の上からでも解るほど大人の女の肉体をしている

「…姉ちゃん…彼氏いる？」

首筋に額を押しあてて祈るように答えを待つ

（いないって言って…いないって言って…いないって言って…）

「いきなりどうしたの？」