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好きになりたくなかった
第1章 プロローグ
案内されたテーブルにそっと座った。

薄暗い店内。 第1の感想はそれだった。


程なくして、足音が近づいてきた。


「ご指名ありがとうございます! あゆみです」



屈託のない笑顔を見せるあの男の子は、あゆみくんというらしい。


「お隣失礼しますね」


「はい」





これが地獄の始まりになることを、このときの私は知る由もなかった。
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