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梨果の父サイドストーリー
第8章 老爺たちの視姦
懇親会はいつになく盛り上がり、みなかなり酔っ払ってきたようだ。

「あのさ、梨果ちゃん。」

倉持さんが梨果に訊ねる。

「なんですか?酒屋さん。」

「さっきからずっと思ってることがあるんだけど言ってもいい?」

「なんです?」

ハテナマークの梨果。

「えと…これセクハラに当たるかもだけどいいかな?」

「な、なんですか?なんですか?なんか怖っ!」

梨果が身構える。

「じゃあやっぱりやめとくよ。」

「えーっ!何?何?気になるから言ってください!」

「いいの?」

「は…はい。」

「絵のヌードの頃よりおっぱい大きくなった?」

「は?」

「俺もそう思った。」

「は??」

「だよね。皆さんもそう思ってたんだ?」

我が娘のバストに年寄り衆が注目する。

「は???」

ジト目になる梨果。

「い、いやーちょっと気になったからさ、あはははー。」

「……もー最低!なんでみんなわかるのかなぁ。でもそれよく言われます。」

「実際どうなの?ちょっとそのエプロン外してみてよ?」

「はぁ…いいですけど。」

エプロンを外す梨果。そしてほんのりとTシャツを盛り上げた胸に男衆が注目した。

「……」

「……」

「ち、ちょっとオジサマ方……」

遠慮のない視線と沈黙に堪えかねる梨果。

「なんて形よくふっくらとしたおっぱいなんだ……」

「たまらん……」

「大きくはないよね?」

「ああ……だがそれがいい。」

「膨らみかけだね。」

「まだ成長するね、こりゃ。」

「なんて揉みたくなる魅力的なおっぱいなんだ。」

「……」

年寄りが集って中学生の子どもの乳房の感想を述べている様が異様だった。

そんな梨果を見たら更に真っ赤になってモジモジとしていた。
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