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幼なじみのフヒト君
第5章 電車

く…苦しい…

ドア側に不日人、後ろに人。
押し潰されるかと思うぐらい圧迫され、わたしは不日人の胸に小さくなっていた。

そんな状態でしばらく乗っていると、ふとおしりに違和感を感じる。

え?

硬い何かが当たっている。

痴漢?

そう思って横目で見ると、後ろにいるサラリーマンの鞄が当たっていた。

ほっ…

痴漢じゃなくてホッとした時、大きく電車が揺れた。

「きゃっ」

勢いで不日人とその隣にいた人の間に挟まった。

う…さらにキツくなった。
もう!速く駅に着いて~。

そう思っていたとき

ゾクッ

お尻と腿の境目あたりに何かの感触を感じた。

まあ、また鞄かな

安易にそう考えたのがバカだった。
それは、サワサワとわたしのお尻をまさぐり出したのだ。

ち、痴漢!

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