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海鳴り
第7章 満ち潮
ガクガクと震える律子の躰から指を抜き取り、相沢は揃えた指先で優しくそこを撫で回した。


「あ…ハン…もう…やめ…て…」

「…あんたに挿れてえ…」

「…っ…」


熱い息を吐きながら切ない声が耳元に響く。

頬に頬をつけ、律子の顔を手で撫でながら、相沢は欲望をそのまま口に出した。


「もう…たまんねえ…あんたに挿れてえ…律子…あんたの中で…」


卑猥な筈の言葉が、律子には深い愛情と熱情の証にも聞こえ心が震えた。

明日にも月のものが訪れる。


「…ダメなら…ちゃんと外に…」


律子は相沢の頬を両手で包んで唇を奪った。
舌を入れ、絡みついてくる舌を貪った。

疼く果実を撫でられながら、律子は喘ぐように欲望を口にした。


「…欲しい…」

「律子…」

「私に…私の、中に…」

「律子…」


律子は何度も頷いた。



「大丈夫……和男さん、早く…早く欲しい…」


切なさを含んだ欲望の眼差しが律子を見つめ、いきり立つものを掴むと滴る蜜口にあてがった。




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