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第12章 そして彼が選ぶ時

言われるがまま手をどかし、ゆっくりと顔をエルヴィンに向ける。
こうやって言う事を聞かされている自分が不思議と嫌ではない。
複雑な気持ちだが、身体の方は素直だった。
エルヴィンが続けて尖りに舌を這わせると、一層大きく身体をしならせた。

「あ、ああっ…はぁ…」

唾液をたっぷりと含ませ、エルヴィンは唇で尖りに吸い付き貪る。
舌で弧を描きながら先を甘噛みする。
リヴァイは喘ぎ声を発しながら、いやらしく身体をくねらしていた。
反対側も同じ様に吸い付き、甘く食む。
その間絶え間なく、性器にも刺激を与えられリヴァイは限界が来ていた。

「エ、エルヴィン…もう、駄目…出る…」
「まだ駄目だ、リヴァイ」

エルヴィンは手を止めて、軽く口付けるとそのままリヴァイの顔に跨った。
目の前に凶器のようなエルヴィンの性器がそそり立っている。
リヴァイはゆっくりと口を開けるとそれを口に含んだ。
舌をくるくると回し鬼頭をなめ、吸い上げるようにする。
鈴口に刺激を与えると、次第にエルヴィンの腰がゆっくりと動き始めた。

「気持ちいいよ、リヴァイ。いい子だ」

口腔に入りきらないほど、エルヴィンの性器を深く咥える。
むせ返る手前まで押し付けられる。

「ん…ぐ…う…」

少し苦しい…。でもリヴァイはエルヴィンを気持ち良くしたくて仕方なかった。
自分でも顔を動かし、裏筋に舌を左右に這わせまた吸い上げて唇で包み込む。
エルヴィンも強引にはせず、ここまでなら大丈夫だと線引きをしているので、
リヴァイもそれに応える事が出来た。
しばらく続けていると、ゆっくりとエルヴィンは口からそれを取り出した。

「くふっ、はぁ…はぁ…」
「良く出来たね、リヴァイ。今度は私の番だ」

薄っすらと微笑み、リヴァイの頭を優しく撫でる。
息も絶え絶えに上気した顔で、汗ばんでいるリヴァイが艶めいて見える。

「さあどうして欲しいリヴァイ。お前のを咥えればいいかい？」

わざと意地悪く言う。今日はどうしてもリヴァイに言わせたいのだ。
エルヴィンはリヴァイの顔を覗き込んだ。
…瞳がかち合う。
何とも言えないような恥じらう表情をしているリヴァイが愛しくてたまらない。