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リヴァイ兵長は選べない人
第2章 やさしさ
「リヴァイ、とりあえず身体の関係を持つ人間をこれ以上増やすのはやめるんだ」
「分かってる。エレンとの事も正直俺は想定外だった」
「じゃあ何故抱かれたんだ?」
「真っ直ぐに気持ちをぶつけられた。俺を必要としていた。それがすごい伝わってきた」
「気持ちをぶつけられたら誰とでも寝るのか?」

ミケがそう言うとリヴァイはミケを見上げて首を振った。

「それは無い。ただアイツを受け止めてやりたいと思ったんだ」

やはり、リヴァイなりの何か感情があるんだろう、ミケはそう確信した。
かといってこのままの状況を続けるのは色々と難がある。
それをリヴァイにどう伝えれば上手く理解させる事が出来るのだろうか…
リヴァイの頭を撫でながら暫く考えを巡らせる。

「そうやって応えるお前は優しい。だが心までは付いていってないだろう?」
「…俺は正直、恋だの愛だのがよくわからない」

やはりちゃんと愛情を受けずに育ったせいなのか…
しかし理解出来ないなりにも、リヴァイなりにエレンの事を考えたんだろう。
その結果、身体を重ねる事になった…といった所だろうか。
この辺りの問題は今話し合っても恐らく解決には向かわない。
ミケはとりあえず、自分とリヴァイとの間の事を話す事にした。
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