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リヴァイ兵長は選べない人
第2章 やさしさ
その言葉を言い終わるかくらいのタイミングで、ミケはリヴァイに軽く口付けた。
そして優しく微笑みリヴァイを見つめた。
すると今度はリヴァイからキスを強請って来た。
生暖かい舌が口腔に進入してくる。
ミケはそれに応えるように、唇を深く重ね、舌を捻じ込んだ。
リヴァイは全身をミケに預けて、その口付けに酔いしれていた。
リップ音と吐息が交じり合いながらしばらく熱い口付けは続いた。

ミケはそっとリヴァイから唇を離すと、親指をリヴァイの唇に這わせて言った。

「今日はここまでだ。まだ他のヤツらと話をしないとだろう?」
「ああ、次はナイルだったか」
「俺の気持ちはお前に伝わったか…?少しは理解して貰えたか?」
「自分では分かっているつもりだ」

そう言うとリヴァイはミケの膝から降りて出口へと向かった。

「ありがとう、ミケ」

ドアノブに手を掛けて背中を向けたままリヴァイは小さな声で囁いた。
そして静かに扉を開けて出て行った。
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