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青い糸
第2章 新しい生活
「まずはクラスでの問題児的なやつをあげていこうか」

山田君は頭の整理や切り替えがはやいからこうして
進めてくれるから助かる。

「そうだねぇー…山田君的にはどう?」

「俺は西だと思うよ。
授業はまともに聞いていないし、それに…」

いつも君の隣にいくことができる…
山田は心の中で呟いていた。

「それに…何?」

「いや、なんでもないよ。
じゃあ、西ってことでーーー」


「待って!
颯斗よりも悪い人らはいるんじゃないかな…」

私はなんだか颯斗が問題児みたいに見られるのが嫌で
山田君をとめていた。

すると、

ゴトンーーーと立ち上がって前にいた山田君は私の隣にきて耳元で囁いた。

「どうして西のことになるといつも庇ったり止めたりするの…?
この前もそうだったよね?先生に言おうとしたの止めにきたよね?」

こんな低い山田君の声を聞いたことはなかったし、
耳元で喋られる不思議な感じにゾクゾクとした。

「ねぇ…ずっと我慢してたんだけど…
いいかな、小松のこと襲っても。」

「ちょっ、なに言ってー!」

「俺本気だよ、小松のこと好きだ…!」

「…っ!」

山田君のその目に嘘は見えなくてつい目が離せなかった。
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