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My Godness~俺の女神~
第9章 光の輪の中の天使【番外編】
二人の間には、終始、ぎごちない空気が流れていた。気まずい沈黙と呼び変えても良いだろう。それはレイプの被害者と加害者という二人の関係というよりは、むしろ、流れた歳月の長さが原因なのかもしれない。
「ママ~、見て。砂のお山を作ったの」
理乃が少し離れた砂場から歓声を上げて、手を振っている。
「理乃ったら、さっきまで泣いてたのに、もう笑ってる」
つい眼前の男を意識せずに零れ落ちた呟きに、悠理が眼を細める。