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My Godness~俺の女神~
第11章 喪失、そして再生 ♣ここではないどこかへ♣
悠理は気づいてはいないが、この老人の雰囲気は実は、彼自身ととてもよく似通っていた。一見、人を寄せ付けないようでいて、実は見かけほど人嫌いでもなく無愛想でもない。人が嫌いというよりは、自分の感情をどうやって表現したら良いか判らない。
そのせいで、普段から随分と損をしている。
悠理がこの老人に親近感を抱いたのも、二人の共通点ゆえでもあったのである。話すだけ話すと、老人はもう用事は済んだとばかりに背を向け、また黙々と自分の仕事に戻っていく。
そのせいで、普段から随分と損をしている。
悠理がこの老人に親近感を抱いたのも、二人の共通点ゆえでもあったのである。話すだけ話すと、老人はもう用事は済んだとばかりに背を向け、また黙々と自分の仕事に戻っていく。