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My Godness~俺の女神~
第11章 喪失、そして再生 ♣ここではないどこかへ♣
それにしても、昨夜の夢は今までとは違っていた。夢の終わりに、悠理は確かに早妃の姿を眼にしたと思う。しかし、自分が目覚める間際に見たのは、早妃の顔でもあったようだし、実里であったような気もした。
しかも、女は赤児を腕に抱いていた。考えてみれば、早妃も実里も悠理の子を宿したのだから、どちらが赤ん坊を抱いていたとしても不思議はない。
目覚める瞬間、確かに女の名前を呼んだのに、それが誰の名を呼んだのかも憶えていないのだ。
しかも、女は赤児を腕に抱いていた。考えてみれば、早妃も実里も悠理の子を宿したのだから、どちらが赤ん坊を抱いていたとしても不思議はない。
目覚める瞬間、確かに女の名前を呼んだのに、それが誰の名を呼んだのかも憶えていないのだ。