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優しい風
第12章 時は流れて
「部長!」 振り返ると紗那のご主人と秋田が立っていた
紗那のご主人の猛が 和哉に頭を下げ墓前に2人歩み寄った
秋田が墓前に菊の花束を手向け 二人手を合わせ礼をすると
和哉に振り向いた
「今日は?」 秋田が和哉に聞いて来た
「一度 お墓参りをと思って 八木さんに聞いてね」
和哉が答え 猛が口を開いた
「紗那と・・・?」 和哉は 猛の目を見て頷いた
「飯田さんとは お仕事を一緒にさせて頂いて」
「何時も助けて頂いて その お礼にと」
和哉の言葉に
猛は墓前に有る 花束を見ながら ただ黙って頷いていた

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