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嫌いな男
第15章 強羅
翔子がシャワーを浴びている間、強羅は何となく正座して待っていた。

何かあったのは一目で分かった。顔はスッピンだし、髪は所々束になって固まっていたからだ。

何より翔子の躰からはオトコの臭いがした…気にならないわけがない。

今までの強羅だったら、強引に理由を聞き出しただろう。しかし、一度希望をもってしまうと、改めて嫌われるのが怖くて強気に出られないのだ。

だから翔子が言いたくないならそれでいい、自分を頼ってきてくれただけで満足だ、そう思った。




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