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嫌いな男
第17章 秋永
秋永は新聞を畳み、立ち上がって翔子に歩み寄る。


「落ち着きなさい、こんなことくらいで離婚なんて…」

「こんなことくらい!?」
肩に触れようとする秋永の手を叩き落とす。

「私は貴方に騙されて見ず知らずの男に犯されたのよ!?」


「…子供じゃあるまいし、
どうしてこの程度のことが愉しめないんだい?」



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