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嫌いな男
第17章 秋永
「すまなかったね、翔子」
そう言って秋永は翔子に用紙を差し出した。

「私、何度も彼と寝ました」

「…ああ」

「だから、本当は貴方だけを責める資格はないの…ごめんなさい、それから、今までありがとう良之さん」


翔子は離婚届を折り畳んでバッグにしまった。


「…さようなら」



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