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嫌いな男
第19章 アオイ
「はい、センターは駅も近くて助かります。免許は持ってますけど、車がないので」

「私はシングルマザーで、家は電車で二駅先の■町のボロアパート。これ五才の息子!雄一っていうの、可愛いでしょう?」
葵は携帯の待受を自慢げに見せてくる。


「本当、可愛いですね」
お世辞ではなく、日に焼けてヤンチャそうだが眉の濃いハッキリした顔立ちの男の子だった。



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