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嫌いな男
第19章 アオイ
二人は何となく並んで歩き出した。

「今日は早いのね?」

「あ?ああ、期末試験前で部活動が休みだからな」

「…カーキ色、好きなの?」

さりげなさを装って聞いてみる。

「あ?ああ…」

「ふぅん」


強羅が翔子を斜め上から見下ろし何か言いかけたが、
「私、買い忘れた物があるから、またね!」
あっさり置き去りにされた。




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