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嫌いな男
第19章 アオイ
ベンチに座り肩にかけたバッグから昨日図書館で借りたヘルパーの本を広げる。

目は字を追うが、ちっとも頭に入らない。

並んで歩く葵と強羅の姿が頭から離れないのだ。

(よりを戻すのかしら…)


翔子は諦めて本を閉じ、顔を上げた。


(仮にそうだとしても私には関係ないわ!)




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