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嫌いな男
第24章 嫌いな男
センターの仕事をしながらヘルパーの勉強をしていた翔子だが、その年の夏の終わりに妊娠が発覚した。
産院で告げられた途端、強羅は奇声をあげて喜び、医師や看護婦に散々叱られた。
それからというもの、強羅は毎日学校に行くのを嫌がっては翔子に怒られ、授業中にヘラヘラしては生徒に気持ち悪がられている。
そして家にいる時はいつも
「美羽(みう)、パパだよ〜」
赤ん坊が翔子似の女の子だと決めつけ、勝手につけた名前で呼びかける。
「美羽はパパのお嫁さんになるんだもんなぁ?」
そんな強羅の呪い、もとい
祈りが通じたのか、翔子は翌年の春、無事に女の子を出産した。
産院で告げられた途端、強羅は奇声をあげて喜び、医師や看護婦に散々叱られた。
それからというもの、強羅は毎日学校に行くのを嫌がっては翔子に怒られ、授業中にヘラヘラしては生徒に気持ち悪がられている。
そして家にいる時はいつも
「美羽(みう)、パパだよ〜」
赤ん坊が翔子似の女の子だと決めつけ、勝手につけた名前で呼びかける。
「美羽はパパのお嫁さんになるんだもんなぁ?」
そんな強羅の呪い、もとい
祈りが通じたのか、翔子は翌年の春、無事に女の子を出産した。