この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
メダイユ国物語
第1章 プロローグ
 彼は口唇の端を歪めながら、片手で少女の陰部を弄る。ゴム手袋越しの指先にヌメリを感じた。

「身体は正直ですね。ここはもう準備が出来ているようです」

 言いながら、彼は処女の膣粘膜への愛撫を続ける。

「あ、あうっ……いや……やめてっ」

 少女の口が堪らえきれずに喘ぎを発した。

「いや、絶対にいや……こんな、こんな男の子供なんて……ああっ」

 こんな辱めを受けるのなら、いっそのこと舌を噛み切って死んでしまおう、少女はそう思った。もう耐えられない――。

 彼女が決心した直後、口に丸めた布が押し込まれた。自決させまいと、男は手早く猿ぐつわを噛ませたのだ。

「立派な心掛けです。さすがは高貴なお方だ。でも、いいのですか? そんなことをして」

「んー、んんーっ!」

 手足の自由を奪われ、口をも塞がれた少女は、ただ唸り声を上げることしか出来ない。

「前にも言ったでしょう? 私に逆らえば、どういうことになるのか」

 少女の脳裏に、男から聞かされた言葉が蘇る。途端に彼女の顔が青ざめた。

「どうしますか? 私の命令に従いますか?」

「ん、んんっ、んんっ」

 少女は必死に首を縦に振る。男に従うという意思表示だった。

「素直ないい娘だ」

 男はそう言うと、彼女の口に押し込まれた布を取り払った。そしてほかの男たちに次の指示を出した。

「薬を用意しろ。『排卵誘発剤』だ」

「はっ」

 返事とともに、男たちは担当の持ち場に散った。

(排卵誘発剤!?)

 少女に不安と恐怖が込み上げてくる。彼女はそれがどういう物か知っていた。以前に目の前の男から、詳細を聞かされていたからである。

 排卵誘発剤――通常は不妊治療を目的にしたものだが、ここで用いられるのは全くの別物と言っても過言ではない。彼らが研究開発した、言わば「強制的に妊娠させる薬」である。これを用いることにより、少女の胎内の卵巣器官に強制的な排卵を促すのだ。

「この数か月の間、我々は貴女の身体を検査し、監視してきました。その内部までもです」

 男が語りかける。確かに、少女は定期的な身体検査を受けていた。その目的はごく当たり前の健康管理という名目ではあったが、彼らの本当の目的は、彼女の肉体の生殖機能の管理だった。
/94ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ