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メダイユ国物語
第6章 小さな慰み者
        4

「ここかな――あ、あれ?」

 かつて衛兵の詰所だった一室では、年若い少年兵が生まれて初めての行為に腐心していた。

 ベッドに横たわる少女の、その十分に濡れそぼった秘所に己の欲棒を挿し入れようとするが、うまく狙いが定まらないのだ。

 すでに何人もの男を受け入れているとは言え、相手は十二歳の少女である。その孔は想像以上に小さく狭い。少年の焦りは、次第に分身を萎えさせていた。

「あ、あの……」

 パウラが声をかける。

「ごめん、下手で。俺なんかの相手するの、もう嫌だよね」

 少年は自分の不甲斐なさに項垂れながら答えた。

「いえ、嫌じゃ……ないです」

 恥ずかしげにそう言いながら、パウラは上体を起こすと、

「私が上になっても、いいですか?」

 と続ける。
 パウラは少年の手際の悪さに焦れた訳ではない。自分のことを気遣い、乱暴な挿入をしようとしない彼にむしろ好感を持っていた。

 それなら――行為に慣れていない彼のために、自分も協力しよう。パウラはそう考えたのである。

「う、うん」

 少年は顔を赤くしながら答えた。

「では、横になってください」

 少女に言われるまま、彼はベッドに横たわる。

 パウラは少年の萎えかけた陰茎を手に取り、再び口淫で刺激を与えた。そこはすぐに膨張し、勃起を取り戻した。

 固くなったのを確かめると、パウラは少年の身体を跨ぎ、下腹部の上で膝立ちになる。そして彼の分身に手を添え、その先端を自身の亀裂に充てがうと、ゆっくりと腰を沈めた。

「うっ……」

 少年は思わず小声で呻く。小さく熱い秘肉の孔が、彼の物を飲み込んでいった。すぐに膣壁のヒダが纏わり付き、ギュウギュウと締め上げる。

 彼の分身を最奥まで咥え込んだことを、パウラはその胎内で知覚した。彼女は自覚のないまま、快楽を求めて腰を前後、左右、上下にくねらせた。

「ん、う、あ、あ……ん、は……ん、んんっ」

 善がりの混じった荒い吐息が、次第にパウラの唇から漏れてくる。

 少女の愛らしい喘ぎに触発されたのか、少年は両手を彼女の腰へ回す。手のひらを背中へ動し、彼女の上体をそっと引き寄せた。
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