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背徳の障壁とその先にある翡翠
第2章 翡翠の肖像と悪夢の障壁
第二章
数年前…
マーカスは殺人事件の容疑者を追っていた。
警察無線からは雑音が鳴り響くだけだ。 
ガ…ガガ…ガガガ
むしゃくしゃしていたマーカスは車内の灰皿から
しけたタバコを取るとシガレットライターで火をつけた。
…が、すぐに消す。
近辺のモーテルなどをしらみつぶしに探してみたが、
一向に手掛かりは見つからない。
いったいヤツはどこに?
無性にむしゃくしゃしてきて頭痛がしてきた。
仕方ない…コーヒーでも飲むか。
きみも来るかい?
ジェシーはマーカスの顔すら見ずに手で合図している始末
マーカスはドーナツショップを見つけると中に入った。
相棒の新人警官ジェシーとの仲はお世話にも良いとは言えない。
ジェシーはすぐに不貞腐れてしまうようなまだまだ学生気分の抜け切れていない様子。
いまも、一緒にドーナツショップへは入らずに車で待ってるから
テイクアウトしてきてくれと言われたばかりだ。
まぁマーカスと一緒にいたくないのは明白だが。
上層部もよくこの2人を一緒にしたものだ。
ジェシーのようなひねくれた性格はマーカスが1番の適任者だと思われたのだろう。
マーカスの上司である警部補は彼を高く買っている。
マーカスならジェシーをきちんと教育してくれるに違いないと思ったに違いない。
フレンチクーラーとオールドファッションを頼む。
あとコーヒーをテイクアウトで。
お子さまだからシュガーを多めに…
俺は店内で食べるから。
このでこぼこコンビが追ってる事件は、ある謎の男の調査で
依頼してきた若い女性が何者かに殺害されたのだ。
女性の背後に近づき至近距離から後頭部に弾丸を撃ち抜いたのである。
女性は即死。
女性と謎の男との繋がりも何も分からないまま事件は闇に葬られようとしている。
こんな田舎町でも殺人事件が起こるのは何年振りだろうか。
そう意気込んでみたものの、真相は皆目見当もつかない。
マーカス、どうだい調子は?
声をかけてきたのはここの常連の客でドーナツが3度の飯より大好きな巨漢な男だ。
マーカスとは顔馴染みでよく話しかけてくる、人懐こい性格の男で奥さんにめっぽう弱くベタ惚れらしい。
こっちが聞かないのに、あれやこれやと喋っている。
止めない限り永遠に喋っているじゃないかと思うほどのおしゃべりだ。
俺は無口なほうだから…が彼の口癖だ。
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