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それぞれの後編
第8章 サディスティック・マリッジ〜第三章・夏〜【一年目の記念日】
そして、結婚式当日……。
真っ白なタキシードを完璧に着こなす琉。
「─────…っ」
(うわ…かっこよすぎ)
愛里咲の顔が一気に真っ赤に染まる。
と同時にどうしようもない敗北感を覚え、無性に悔しくなってきた。
「結婚式は花嫁が主役なのにぃ! 琉ちゃんに主役持ってかれる〜‼︎」
琉の完璧な容姿に惚れ惚れすると共に、悔しくてその胸をボカボカと叩く愛里咲。
不意に、愛里咲の手を琉が掴んだ。
「……主役は愛里咲だろ…すげー綺麗」
そう言った後、顔を真っ赤にして目を逸らす琉。
破裂しそうな心臓を押さえ、愛里咲もつられて顔を真っ赤に染めた。
「愛里咲…─────…愛してる」
熱を孕んだ琉の瞳。
ずっと聞きたかった、でも絶対聞けないと思っていた言葉。
「化粧が落ちるから泣くなって言われたんだろ?」
琉は苦笑いしながら、愛里咲の瞳から次々と零れ落ちる涙を指で拭う。
「琉ちゃんっ、私も…愛してるッ」
そう言ってはまた涙を零す愛里咲に、琉はそっと唇を重ねた。
真っ白なタキシードを完璧に着こなす琉。
「─────…っ」
(うわ…かっこよすぎ)
愛里咲の顔が一気に真っ赤に染まる。
と同時にどうしようもない敗北感を覚え、無性に悔しくなってきた。
「結婚式は花嫁が主役なのにぃ! 琉ちゃんに主役持ってかれる〜‼︎」
琉の完璧な容姿に惚れ惚れすると共に、悔しくてその胸をボカボカと叩く愛里咲。
不意に、愛里咲の手を琉が掴んだ。
「……主役は愛里咲だろ…すげー綺麗」
そう言った後、顔を真っ赤にして目を逸らす琉。
破裂しそうな心臓を押さえ、愛里咲もつられて顔を真っ赤に染めた。
「愛里咲…─────…愛してる」
熱を孕んだ琉の瞳。
ずっと聞きたかった、でも絶対聞けないと思っていた言葉。
「化粧が落ちるから泣くなって言われたんだろ?」
琉は苦笑いしながら、愛里咲の瞳から次々と零れ落ちる涙を指で拭う。
「琉ちゃんっ、私も…愛してるッ」
そう言ってはまた涙を零す愛里咲に、琉はそっと唇を重ねた。