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それぞれの後編
第6章 サディスティック・マリッジ〜第一章・春〜【新入社員】
春─────…
満開の桜並木を、手を繋いで歩く。
「ねぇ琉ちゃん、私たちもいよいよ”先輩”だね‼︎」
フワフワと緩やかに巻かれた髪を揺らし振り返ったのは、このお話の主人公。
夏川 愛里咲[なつかわ ありさ]、23歳。
旧姓 千葉。昨年結婚して夏川になった。
”先輩”になるんだからと、今日の為に買ったスーツは、大きめの胸に合わせた9号の為、少し大きく感じる。
どこか新入社員のようだが、これでも昨春に大学を卒業し、大手企業に勤めて1年が経つ。
「先輩って…学生かよ」
そう言って苦笑いするのは、夏川 琉[なつかわ りゅう]
愛里咲の旦那サマ……かなりのイケメンだ。
うらやましいくらいのサラサラな黒い短髪。
切れ長の目に、通った鼻筋、薄く引き締まった唇。
"端正な顔"という言葉がピッタリな程、文句無しにカッコイイ。
更には、180の長身に程よく男らしいガッチリした身体をしている。
高校時代のクラスメイトだった2人は、別々の大学卒業後、偶然同じ会社の同じ部署に配属され、数年振りの再会を果たした。
数々の困難を乗り越え、2人が無事本物の夫婦となってから数ヶ月。
今日の入社式で、愛里咲と琉にも後輩が出来るのだ。
満開の桜並木を、手を繋いで歩く。
「ねぇ琉ちゃん、私たちもいよいよ”先輩”だね‼︎」
フワフワと緩やかに巻かれた髪を揺らし振り返ったのは、このお話の主人公。
夏川 愛里咲[なつかわ ありさ]、23歳。
旧姓 千葉。昨年結婚して夏川になった。
”先輩”になるんだからと、今日の為に買ったスーツは、大きめの胸に合わせた9号の為、少し大きく感じる。
どこか新入社員のようだが、これでも昨春に大学を卒業し、大手企業に勤めて1年が経つ。
「先輩って…学生かよ」
そう言って苦笑いするのは、夏川 琉[なつかわ りゅう]
愛里咲の旦那サマ……かなりのイケメンだ。
うらやましいくらいのサラサラな黒い短髪。
切れ長の目に、通った鼻筋、薄く引き締まった唇。
"端正な顔"という言葉がピッタリな程、文句無しにカッコイイ。
更には、180の長身に程よく男らしいガッチリした身体をしている。
高校時代のクラスメイトだった2人は、別々の大学卒業後、偶然同じ会社の同じ部署に配属され、数年振りの再会を果たした。
数々の困難を乗り越え、2人が無事本物の夫婦となってから数ヶ月。
今日の入社式で、愛里咲と琉にも後輩が出来るのだ。