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Beastlyー絡操る蜜肉ー
第2章 透明人間現る①
「小金くん!あなたまたミスしてるわよ!?いい加減にしないと、今回のプロジェクトから外れて貰うことになるからね!?」

「す、すみません!麻宮部長!すぐに訂正します!」

そう言って頭を下げながら、心の中で悔し涙を流してる俺は、小金恒太(こがね・つねた)27歳。
小さい頃から甘やかされて育った俺は、所謂『おぼっちゃま』で、厳しい現実社会になかなか馴染めずに苦労している最中である。

自分で言うのもなんだが、性格もそこそこ悪い。

学生時代なんかは、それはもうヤンチャしていて狙っている女の子にEDだと嘘をつき、治療の為の協力としてエロい行為を強要し、無理やり犯したりなんかもしていた(参照:第一章 疑惑の依頼人)
そんなツケが今頃回ってきているのか、社会人になってからも、うだつの上がらない人生で、さっきこっぴどく叱られた女上司である部長の麻宮舞花さんにも、めちゃくちゃ嫌われているという始末であった。

麻宮舞花(あさみや・まいか)さんは、容姿端麗だが、かなりキツい性格であり、周りからかなり恐れられている人物である。だが仕事がかなり出来る為、部長に出世して今では俺の上司というわけなのだが。
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