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アウスペック図書館の奇妙な住人 seasonⅠ
第2章 殺人レシピ
第二章 【殺人レシピ】

 エマさん。ジェニファー•ミラーという女性をご存知ですか?
 ジェニファー?知りませんけど。
 そうですか……。
 その女性がどうなさったんですか?
 はい。今朝、亡くなりました。
 そうなんですか。お気の毒に。
 でも、その女性がうちの図書館と何か関係があるんですか?
 ええ。大アリです。警官のスティーブは頭を捻らせた。
 どういうご用件で?
 ジェニファーさんの部屋からここで借りたと思われる本が発見されたんです。
 本なんてどの家庭にもあると思いますけど。
 それはそうでしょうね。
 スティーブは何だか煮えきれない表情をしている。
 何だか腑に落ちなくてね。
 何というタイトルなんですか?
 え?「殺人レシピ」?
 そんな本あったかしら?
 ありますよ……。マイケルが背後から本をたくさん抱えて通りかかった。
 その女性かどうかは分かりませんが、その本を探している女性がいたのは確かです。
 僕が案内しましたので。
 それはこの女性でしょうか?
 スティーブが手元に持っていたのは、小柄な女性でセミロングで肩くらいまでのサラサラな髪をしており、細めの切れ長の二重瞼の女性の写真だった。
 う〜ん。あらためて言われるとそうだったようなちょっと違うような……。
 だらしないわねぇ。ハッキリしなさいよ!
 エマは少しキレ気味にマイケルをケシかけた。
 そうですそうです!涙袋が印象的な目の下のホクロ。
 若く見えましたよ。可愛い女性でした。
 あ、メガネかけてましたね。だから、初めは分からなかったんですよ。
 メガネ……。メガネねえ。彼女、視力は良いんですけどね。伊達メガネでしょうか。
 その殺人レシピはうちから貸し出したもので間違いないんでしょうか?
 それを調べにきたんです。
 殺人レシピ……。あまり良いタイトルとは言えませんね。
 この本を借りに来て、亡くなった……。
 普通、自殺ならこんなタイトルは借りませんよね?そこです!問題なのは。
 ただ単に変わったタイトルだから、目に留まり借りたということもありえます。
 または、誰かを意図的に排除したい人物がいた。
 または、自殺マニュアルみたいな本があったとして、借りられていたから、こっちを借りた……。
 または……
まだ動機があるんですか?
 考えられる理由は他にもあるんです。

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