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煌めく波濤(はとう)
第1章 煌めく波濤
15
俺は…
腰を抜かす程に驚いていた…
海の中で波に乗っている碧は…
正に…
『水を得た魚』の様であった…
いや、波に乗る『人魚』
マーメイドの様であったのだ…
大型の台風は日本列島の小笠原諸島の遥か南東沖の海上を、ゆっくりと北北東へと進んでおり、そのウネリが三日程かけて、この東日本の海岸に打ち寄せているのだが…
そのウネリは昨日より大きくなっていた。
「うわぁ、なかなかいいサイズじゃん」
昨日と同じポイントの浜に着き、クルマを停めると碧がそうワクワクした感じで言ってくる。
「うおっ、本当だ、サイズアップしてるなぁ」
そして、昨日同様に無人であった。
「さあ、早く入ろうよ」
碧は本当にワクワクしているようで、クルマから降り、急いでウエットスーツに着替え始める。
「でも、デカくないか?…」
そう、今朝の波のサイズは女子サーファーには大き過ぎるんじゃないか?…
と、少し心配したのだが…
「えっ、そう、サイコーじゃんか」
全くそんな心配は杞憂かの様に、ニコニコ、ワクワクしている。
あ、そうだ、碧は全日本ジュニア代表なんだっけ…
俺は昨夜検索して知り得たその情報を、すっかり忘れていた。
俺は…
腰を抜かす程に驚いていた…
海の中で波に乗っている碧は…
正に…
『水を得た魚』の様であった…
いや、波に乗る『人魚』
マーメイドの様であったのだ…
大型の台風は日本列島の小笠原諸島の遥か南東沖の海上を、ゆっくりと北北東へと進んでおり、そのウネリが三日程かけて、この東日本の海岸に打ち寄せているのだが…
そのウネリは昨日より大きくなっていた。
「うわぁ、なかなかいいサイズじゃん」
昨日と同じポイントの浜に着き、クルマを停めると碧がそうワクワクした感じで言ってくる。
「うおっ、本当だ、サイズアップしてるなぁ」
そして、昨日同様に無人であった。
「さあ、早く入ろうよ」
碧は本当にワクワクしているようで、クルマから降り、急いでウエットスーツに着替え始める。
「でも、デカくないか?…」
そう、今朝の波のサイズは女子サーファーには大き過ぎるんじゃないか?…
と、少し心配したのだが…
「えっ、そう、サイコーじゃんか」
全くそんな心配は杞憂かの様に、ニコニコ、ワクワクしている。
あ、そうだ、碧は全日本ジュニア代表なんだっけ…
俺は昨夜検索して知り得たその情報を、すっかり忘れていた。