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第11章 初めてのSM

部屋に戻ると、詩織はベッドの上で寝そべる俺に添い寝をして来た。
腕枕をしようと、詩織の頭を持ち上げると、詩織は自ら頭を持ち上げてアシストする。
腕枕をされたい詩織の気持ちが伝わって来る。

初めて会った時のように、体中あちこち撫で回すと、詩織は身をよじらせて吐息混じりに喘ぐ。
バスルームで散々イカされ、元々敏感だった体が、さらに敏感になったのだろうか…

｢そう言えばさ、こないだ詩織のこと拘束したり、目隠ししてイジメてあげるって言ってたけど、結局しなかったよね。今日してみる？｣
詩織は小さく頷き、その目は期待に満ちて潤んでいた。

未経験の頃から自分がそんな目に遭う妄想をしていた詩織だ。
本当にそんなことをされることを待ち望んでいたのだろう。