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第11章 初めてのSM

｢詩織、なかなか上手だね。気持ちいいよ。｣
褒められることが嬉しかったのだろうか、詩織はチラッと俺の方を見てニコッと微笑む。
｢どこでこんなこと覚えたの？｣
詩織は再び俺を見るが、その目はどこかイタズラっぽく、軽く首を横に振った。
まるで教えてあげないと言わんばかりだった。

彼氏に仕込まれたわけでもない、詩織はおそらく、ネットかAVででも男の喜ば方を学んだのだろう。
かく言う俺は乳首舐めと手こきの合わせ技に弱い。
このまま詩織にイカされるのもアリだと思った。

｢詩織、このまま俺がイクまでしてみて。｣
詩織の動きがピタッと止まると、詩織は俺を見つめていた。
小首を傾げ、その表情は困惑していた。

そんなこと言われても、どうしていいか分からない、とでも言いたげだった。